B-a おじさん狩り

【B-aを選択】





ルディ
「…まだ、おじさんって呼んでおく」





ギルバートはクスクス笑っていた。





ギルバート
「そうかい。まぁ、おじさんでもいいよ」





そう言った時だった。





???
「ここに、おじさんがいるらしいなぁ!!!」





ガラの悪い男の声が、テラスに響き渡る。

男はアタシたちの前に現れた。





ギルバート
「なっ、なんだお前は!?」



おじさん狩り
「俺はおじさん狩りだ!!」



ギルバート
「おじさん狩りだと!?」



ルディ
「…はい??」





オヤジ狩りなら聞いたことあるけど、なんだ? おじさん狩りって??





おじさん狩り
「俺はアンタに恨みはないが、おじさんであることが許せない!! アンタには、ここで死んでもらう!!」



ギルバート
「くっ! こんな所でおじさん狩りごときに、殺されてたまるか!! ルディちゃん! ここで待ってるんだ! 私はコイツを倒す!」



おじさん狩り
「くっくっく! 死ねぇ!!!」





なんだかよく分からないまま、戦闘が始まった。





おじさん狩り
「喰らえ! 【殺おじ光線(さつおじこうせん)】!!」



ギルバート
「うわっ! 当たったら死ぬ所だった!!」



おじさん狩り
「おいおい、おじさん! 逃げてばっかじゃ、この俺は倒せないぜ!?」



ギルバート
「ならば、こちらも! 【モラハラアタック】!!」



おじさん狩り
「ぐあっ!! おじさんのモラルハラスメントとか、ホント最悪!! これだから歳上はよぉ!! 喰らえ!! 【ジェネレーションギャップ】!!!」



ギルバート
「やっ、やめろぉ!! 若者文化には付いていけないんだ!!」



おじさん狩り
「くっくっく! マジ卍〜!!草〜www」



ギルバート
「あ!これは知ってるぞ!! 草に草を生やすな!!」



おじさん狩り
「おじさんが言うとムカつくんだよ!!」



ギルバート
「ははは。じゃあ今度はこちらの番だ! 【カラオケで懐メロ攻め】!!!」



おじさん狩り
「うがああ!!! 耳障りなんだよ!! でもなぁ!こっちだって対策はしてあるんだぜ!? 喰らえ!!【若者が思う「これ歌っとけば歳上は喜ぶ」公開プレイリスト】!!!」



ギルバート
「うわああああ!!! そんな公開プレイリストがあるのか!? やめてくれ!! すごく傷付くーーーー!!」





ギルバートは地面に片膝をついた。





おじさん狩り
「くっくっく。もうおしまいか?」



ギルバート
「くっ…!」



ルディ
「………」





アタシは何を見せられてるんだろう。





おじさん狩り
「さて、トドメだ。おじさんには、死んでもらう」





そう言って、おじさん狩りの男は、拳銃を取り出し、ギルバートの頭に突き付けた。

え??

拳銃??

ガチで死ぬやつじゃん???





おじさん狩り
「じゃあな、おじさん」



ルディ
「え!? ちょ!? それマズくない!?」





発砲音が響いた。

ギルバートは倒れた。





ルディ
「え? え? 嘘でしょ?」





ギルバートは動かない。





ルディ
「う、うわああああああ!!! ギルバート!! ギルバート!!!」





アタシはギルバートに駆け寄った。

20230602-174439.jpg



ギルバート
「うぅ…ルディちゃん…」



ルディ
「ギルバート!! 頭から血が!!」



ギルバート
「は、はは…ルディちゃん…私のこと…名前で呼んでくれたね…」



ルディ
「そんなこと、今はどうでもいいだろ! 早く! なんとかしないと…!!」



ギルバート
「ルディちゃん…いや、ルディ…短い間だったけど、楽しかったよ。ありがとう…」



ルディ
「ギルバート!!」



ギルバート
「最後に…お願いがあるんだ…」



ルディ
「なんだよ…!?」



ギルバート
「私と…恋花を交換して…くれないか? 冥土の土産にしたい…」





アタシは言った。





B-a-c、「………わかった」
B-a-d「いやだ!」

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