B-a-c メカ・ギルバート
ルディ
「………わかった」
アタシは恋花を取り出して、ギルバートと交換する。
交換した恋花は、紅く輝き出した。
ギルバート
「ありがとう…ルディ…」
そう言って、ギルバートは目を閉じた。
ルディ
「ギルバート…? ギルバート!! 嫌だ!! そんな!! うわああああああ!!!!」
アタシはギルバートの冷たい体にすがり付いて泣いた。
×××××
それから数年後。
アタシはギルバートを生き返らせようと、ありとあらゆる手を尽くした。
そうして、やっと、努力が実って、ギルバートは生き返った。
メカ・ギルバートとして…!!
メカ・ギルバート
「ルディ、ありがとう。ルディのおかげで、生き返ることができた」

ルディ
「アタシ、またギルバートに会えてよかった…!」
そうして、アタシは、ずっと言いたかったことを言う。
ルディ
「なぁ、ギルバート…アタシ、ギルバートを生き返らせるために努力してたら…あっという間に数年も経ってて…もう、子供じゃなくなっちゃった」
メカ・ギルバート
「そうだな。見違えるほど綺麗な女性になっていて、驚いた」
ルディ
「だから、その…ギルバートとも、結婚できるというか…その…」
モジモジしていれば、ギルバートは微笑む。
ギルバート
「結婚しよう、ルディ」
ルディ
「ギルバート…!!」
ギルバート
「機械の体だから、ルディとは最期まで一緒にいてあげられる。あの時のルディが私の最期を看取ってくれたように」
ルディ
「変なこと言うなよぉ! でも、嬉しい! ギルバート!!」
ギルバート
「ルディ」
アタシとギルバートは幸せな抱擁を交わした。
END【メカ・ギルバート】