A-a-b 2人で眺めていた。
ルディ
「ううん。今はやめとく」
ルース
「今は?」
ルディ
「ルースが本当に、心から愛したい人が現れた時に、花流しをやったらいいよ。それまで取っといたら?」
ルース
「ドライフラワーにでもしておけと? 枯れた恋花じゃ意味ないでしょうに」
クスクスと笑うルース。
ルース
「それじゃあ、とっておきますよ」
ルディ
「アタシも、記念にとっておこうかな」
アタシとルースは夕暮れの海を2人で眺めていた。
×××××
数年後。
すっかりドライフラワーになった恋花は、アタシの部屋に飾られている。
2本の恋花のドライフラワー。
ルース
「ルディ。買い物に行きますよ」
ルディ
「うん!」
元気に返事をして、友達以上恋人未満の彼と共に買い物に出かける。
ルームシェア1年目の春である。
END【ドライフラワーになった頃】
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