A-b-c 秘密の言葉

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ルディ
「ンセアサヘヘエ・スデレズハハトウルノコ!」





言えば、恋花から白い閃光が勢いよく放たれ、暗雲を貫いた。

みるみる、暗雲は散っていき、元の青空が見える。





ルース
「やりました! 成功です!!」





ルディ
「え、えーっと…」




ルース
「ルディ! アルシデの世界は救われたんですよ!」



ルディ
「そ、そうなのか…」





一体何が起こったのか理解できないまま、アタシたちは世界を救ったようだ。





ルース
「よかった…一時はどうなるかと…」



ルディ
「う、うん…」




ルース
「ルディの協力のおかげです。ありがとうございます。非真性不可逆ドップラー衛星と暗黒ウォーターが、これで真性不可逆相対性関係になれた」



ルースは達成感のある晴れ晴れとした顔をして空を仰いでいた。





ルディ
「あのー…ルース?」



ルース
「なんですか?」



ルディ
「アタシ、夢でも見てるのかな? さっきからルースの言ってることが、何一つ分からないんだけど?」





ルースは微笑む。





ルース
「いいんですよ、ルディ。これが僕らで言うところの、真性不可逆相対性関係というものです」



ルディ
「………」



ルース
「なんだか、困難を乗り越えて、ルディとは真性不可逆相対性関係が深まった気がします」



ルディ
「………」



ルース
「これからも、僕と真性不可逆相対性関係でいてください」


20230602-173508.jpg
ルディ
「あー………………うん」





ルースは、今まで見た中で一番の笑顔を見せた。

アタシはもはや、自分がどんな顔をしているか、分からなかった。







END【真性不可逆相対性関係】

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